春は名のみの風の寒さよ、、、思わず早春賦の一節が口から洩れる朝でした。
　私の屋上菜園には菜の花が咲き始めました。新聞やテレビのニュースでは、東京のコロナ渦の緊急事態宣言の解除は3月6日頃と報じています。コロナウイルスが完全に無くなったのでは無く、感染者の数が減っただけですから、まだまだ警戒を忘れてはいけません。
　新聞は10年前の東日本大震災（2011年3月11日14時46分）の様子を載せています。私の記憶に残っているのは、自宅を津波に流された中年女性が、お見舞いに訪れた皇后様に自宅の庭に咲いた黄色い菜の花を差し上げたシーンでした。
　死者15,889人、行方不明2,562人、未曾有の人命と財産を奪った災害は、絶対忘れてはならないことです。他の人が苦しい時に手を自然に差し伸べることが出でる心は何時も持っていたいと思う！
　悲惨な経験を乗り切って10年。いまでも此処で暮らしたいと語る老漁師の節くれだった指に人間力の強さを悟り、津波にさらわれた駅舎は、新しく作られて学校に急ぐ高校生が集まるテレビの映像を見て、若い命の逞しさを羨ましく思いました。
　10年一昔の事実を再確認して、何時でも心身を鍛えておき、堅実に対応できる心の態勢を整えておきたいと思っています。

　今年は寝ても覚めてもコロナ渦の中を生活して早くも3月、年度末を迎えました。何方の家庭でも入学、卒業、就職との気忙しい時期ですね。家庭での調整、仕事での調整、人間関係の調整、人と人との間合いの取り方次第で絆が強まる事も真実です。これからは日毎に温かくなって参ります。道場に来て心と頭のモヤモヤを稽古の汗で流しましょう！

思い出深い菜の花	マスク付けて稽古	道場の庭に咲いた金縷梅（マンサク）

　

修武館のお雛様方	道場の庭に春のお客様が

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