修武館大子山荘稽古会の風景

令和2年(2020)7月11日12日

曇時々小雨、倉持4段を乗せて小岩の修武館道場を9時出発。常磐高速を順調に走り、那珂湊港にて新鮮な魚貝を買い求め、大子山荘に到着11時。緑あふれる茨城県久慈郡大子町盛金の山中に佇む大子山荘剣道場には、ウグイスが歌い雉までが庭に出て、我々を歓迎してくれました。
手分けして台所、トイレ、二階の座敷、道場と掃除をして居ます。囲炉裏の炭を起こし自在鉤に鉄瓶を掛けている頃、佐藤晶子5段が到着しました。
程無く、中山先生、出井7段、原田7段、出井7段、門脇7段、守田5段が到着。
炉辺には8人の剣士の顔が揃いました。初めて来た人の視線の先は、道場の床の間や揮毫の額、名札にと動きます。外には阿武隈連山の東のしんがり男体山の稜線が刀の刃紋の様に見えます。

17時 範士八段中山峯雄先生と教士七段荻野泰亨館長が元立ちになり稽古を始めました。今年はコロナウイルスを警戒し、参加者が少なかったのでしたが、旺盛な気声は山の静けさを破り男体山脈に木霊しています。1時間の稽古を終え「静坐の声」に目を閉じると緑の葉を打つ雨の音が静に耳に入って来るのでした。

稽古参加者8人

19時 全員風呂を終えて炉辺に座りました。ビールが喉を鳴らします。剣道やっている冥利これにあり!台所では佐藤晶子5段が包丁に持ち替えて腕をふるっています。
囲炉裏の炭火が赤く燃え鉄瓶のお湯が沸いています。地元の神賀さん、竹ノ内さんが来てくれて、大子名物の軍鶏の串焼きや魚貝の天ぷら、名銘酒が並びました。網戸の外にへばり付き赤い目黄色い目の蛾が人間の様子を伺っています。酒を酌み交わし剣談に更ける仲間たちであります

炉辺で一杯

炉辺部で盛り上がってます

12日 5時30分 男体山麓に雲海が湧き出ています。ウグイスが近くの茂みで歌っています。雉も庭に来て此方を観察しているようです。四十雀も歌いながら山荘の周りを尋ねています。ご飯の匂いが漂い、眠い目をした男たちが炉辺に揃いました。

9時 男体山麓のツツジが丘へ向かいました。細い山道を車が分け入り下車してから、展望台まで徒歩で登りました。道端に青いリンドウの花や白い”しょうま”が目に映ります。
阿武隈連山の南端”男体山”の山並みが一望出来ました。展望台に一人旅の青年と出会い記念写真をパチリ!
展望台を下りてより、大子出身の原田教士の案内で男体山近くの村道を車の窓越から見て回りました。 テレビのメポツンと一軒屋モに出て来そうな風景でした。東京在住の者が新コロナウイルス渦で右往左往しているのに、ここは別世界長閑な山村でした。

ツツジが丘展望台で

1人旅の青年と

山荘に戻り、一服してから剣道の稽古始まりました。中山範士の指導で剣道形から地稽古。12時までびっしり稽古しました。流れる汗が気持ちよく、男体山麓からの涼風が頬をなでる稽古でした。

数々の人達の想いを残す修武館大子山荘の炉辺に8人の侍が座りました。門脇七段が手配してくれた牛肉が並び赤く起こった炭火で焼かれています。ビールに喉を鳴らし。炭火の網から次々と焼き肉が口に運ばれています。山の景色と剣道仲間の絆が溶け合った昼下がりの修武館大子山荘の風光でした。

良く働いてくれました

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